(English version: 2026 Club Cup Shogi Team Tournament Report.)

十数年ぶりにクラブカップ in 神戸に出場しました。

大会概要

  • 3 人制団体戦
  • 予選 2 局の結果により 4 種のトーナメントに振り分け
    • ○○ / ○× / ×○ / ××
    • なので 3 局は指すことになる
  • 30 分切れ負け

チーム

  • Alan Baker: スワースモア大学の教授。年末まで京大数理研に滞在。三段くらい?
  • 大野拓斗:石川県で教えていた小学生。大会時点で研修会 B2

Baker さんについての詳細は上記リンクを参照してください。

予選は ×○ で、トーナメントは順調に勝ち進みました。

棋譜解説

準決勝

準決勝を振り返ります。私が後手ですが、以下の局面と棋譜は先手側で表記します。

37 手目

こちらの駒組みは飽和しており、相手は ☖71玉〜☖82玉 まで囲いたい状況です。ぬるい手を指すと相手だけ一方的に改善していくため、積極的に動きたいところです。

実戦は角の射線を通すため 5 筋を切りにいきました。

☗56歩☖26歩☗同歩☖同飛☗27歩☖24飛☗55歩☖同角

45 手目

当初の予定はここで ☗54歩☖同銀☗56飛 でした。☗54銀☖同飛☗65銀 が直接の狙いで、もしも ☖43金 なら ☗54銀☖同歩☗55飛☖同歩☗32銀 で繋がります。

しかし読み直すと、☗56飛 にシンプルに ☖77角成 とされて拙いことに気づきました。以下 ☗54銀☖64桂 または ☗54飛☖44桂 のどちらも攻めが続きません。

本譜は ☗56銀 と予定変更。一つの想定として、以下 ☖64角☗同角☖同歩☗55銀(次に ☗15角☖22飛☗26飛☖25歩☗同飛☖同飛☗42角成 が狙い)☖33桂☗97角(☗66飛 は ☖75角 で無効)をざっと読みましたが、上手くいく感触がなかったため他の手段も探すつもりでした。実際局後の検討で、上の順は最後 ☖54銀 で手にならないことがわかりました。

実戦はさほど時間を使われずに ☖22角 。局後に尋ねると、彼女は ☖64角 自体があまり発想になかったようです。

☗45銀☖52金☗79角

☖52金が疑問手で、形勢がこちらに傾きました。自ら角道を止めるため指しづらかったかもしれませんが、直ちに ☖33桂 と銀を追うほうが勝ったように思います。本譜は ☗79角 で ☗45銀 が安定してしまいました。☗56歩 の段階から朧げに見えていた転換ですが、望外のタイミングで入りました。相手視点では直前まで ☗54歩 を警戒していたはずなので、少し読みづらかったかもしれません。

☖71玉☗35角☖64飛☗46角☖14飛☗16歩

56 手目

最終 ☗16歩 が自陣を拡げつつ飛車を圧迫する気持ちのいい手です。以下、勝利しました。

結果

(公式:光証券杯2026クラブカップ将棋対抗戦【結果報告】

表彰式

優勝しました。個人成績は大野くんが勝ち越し、Baker さんは厳しいかもと予想していましたが、決勝で初勝利を挙げてくれました。ほかにも内容で勝っていた将棋はあり、切れ負けにさえ適応できればさらに勝てるでしょう。

私の学生時代にも京都に来ていた Baker さんを連れてある大会に出場したことがありましたが、個人戦かつ初戦からシングルエリミネーションのため、当時はすぐ終わってしまいました。今回は 5 局指せて Baker さんも勝利できたので満足です(馴染みのない切れ負けで 5 局指すのはタフな体験だったとは思いますが)。

彼は年末まで京都に滞在予定です。11 月 3 日の西日本団体対抗将棋大会も出てみたいらしいので、ほかに 3 人見つかれば出場します。組んでもいいよという人はお声かけください。